プログラマのめがねです。
今回は私の一日についてお話します。
私の仕事は、硬い鉄の扉を開け、その向こう側の薄暗い部屋の中に置かれたタイムレコーダにカードをかざすことから始まります。
これにより、今日も逃げずに出勤していることが記録されます。
そして暗闇の中、十数台のデバッグ用筐体が左右に不気味に並ぶ通路を抜け、奥へ奥へと歩いていきます。
すると通路の角を曲がった瞬間、突然眩しい光が目に飛び込んできます。
その光の中にあるのが開発ルームです。
ただし光といっても太陽の光ではありません。蛍光灯の光です。
開発ルームに窓はありません。開発ルームに窓など必要ないのです。
窓のないこの部屋で私は一日を過ごします。
開発ルームの丁度中央あたりにあるのが私の席です。
自分の席につくと、すぐに数台のPCに電源を投入し、起動を待ちます。
PCが起動したらメールやスケジュール、今日やるべき作業の確認をします。
そしてすべての確認が終わったら、最後に、デスクトップに貼り付けられた1つのアイコンをクリックします。
これをクリックすると、カウンターストライクネオのプログラムを編集できてしまうという禁断のアイコンです。
そして私は、今日もまた出口のない迷宮へと迷い込んで行きます。
それは想像を絶する過酷なダンジョンのようなプログラムです。
これまで何人ものプログラマがこのダンジョンへと足を運び、そして帰らぬ人となりました。
そこに書かれているものを鵜呑みにしてはいけません。
目に見えるものを信じてはいけません。
いったいこの処理は何をしているのか?あの機能を改良するにはどこを修正すれば良いのか?
プログラムに必死に目を通し、デバッガで実行時の動作を解析し、そんなことをいくら続けていても、プログラムの真の姿は見えてきません。
トラップは何重にも張り巡らされています。
目に頼っていてはいけないのです。
体で感じるのです。
目を閉じて、心の目で読むのです。
目を閉じて・・・
・・・
・・・
・・・Zzz・・・
こうして私がプログラムと葛藤している間にも、トラブルは確実に背後に迫って来ています。
トラブルは色々な人を通して私のもとへやってきます。
でも、ほとんどの人から伝えられるトラブルは大したものではありません。
過去に経験済みのものや、ちょっとした調査で解決に至るものばかり。
しかし例外があります。
まったく今まで聞いたことのない、調べても調べても原因がわからない・・・
そのようなタチの悪いトラブルは、たいがいAAAが持ってきます。
あのトラブルも、このトラブルも、そのトラブルもみんなAAAが持ってきました。
よほどトラブルに好かれているのでしょうか。
まるでAAAがトラブルを呼び寄せているかのようです。
いやあるいはAAAがトラブルを作っているのかもしれません。
いや実はAAAがトラブルそのものなのか。
そして今日もまたAAA対応・・・もといトラブル対応を行っているうちに日が暮れて行きます。
と、そんな感じの毎日を送りながら、プレイヤーの皆様により一層、また安心して楽しんで頂くための機能改良を日々行っています。
近い将来、きっと皆様のもとへその成果を届けることができると思います。
その時まで、どうかカウンターストライクネオをよろしくお願い致します。